MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「海辺のカフカ 下」

殺された父の参考人として捜索されるカフカ少年
殺人容疑で追われるナカタ老人
四国の図書館に辿り着く2人
カフカを図書館に住まわす男
老人に付き添うトラック運転手
カーネル・サンダースと美少女が導く2人の過去と未来を繋ぐ接点とは?
海辺に浮かんでは消えるひと夏の淡い幻想

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「罪悪」

フェルディナント=フォン=シーラッハ著
ドイツ作家・弁護士
短編15集
ホラー以上に恐ろしい犯罪サスペンス
人間の”罪悪”を問い詰める
“ふるさと祭り”
“遺伝子”
イルミナティ
“子どもたち”
“解剖学”
“間男”
アタッシュケース
“欲求”
“雪”
“鍵”
“寂しさ”
“司法当局”
清算
“家族”
“秘密”

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「物語 オーストリアの歴史」

9州ごとの魅力を説く著者のオーストリア愛が伝わる本
“双頭の鷲”ハプスブルク家の孵化から第二次世界大戦で翼をもがれるまでの1000年の歴史
スラヴ・ゲルマン・ラテン・トルコ・マジャール、、
異民族の十字路から多民族帝国を築いたオーストリアを多地域多方面から読む

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「みずうみ」

川端康成
日本ノーベル賞作家
ストーカー”したい男”と”されたい女”
“瞳がみずうみの様に深淵に見えた…”ロリコン教師を美しい比喩とリズムで淡い恋にさえ魅せる
主人公が転落中なのに恍惚とさえ思わせる
魔性の女をヒロイン然と振る舞わせる
異常人格者を魅了的にすら描く筆力にたじろぐ f:id:MarioPamuk:20210917212008j:image
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「黄金のブダペスト」

エステルハージ=ペーテル著
ハンガリー作家
短編&エッセイ10集
“ハーン=ハーン侯爵夫人のまなざし(9章 見えない都市)”
青髭公のすばらしい人生”
“宿屋の主人の日記”
“我々が今いる場所”
“黄金のブダペストを見たいですか”
“女”
“薔薇”
“ある五月”
“メキシコの宿題”
“時の都市”

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